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グルメ アンチエイジングクッキング

第3回 アンチエイジングデトックス。文・白澤卓二/料理製作・多田鐸介 医学博士・白澤卓二先生が、アンチエイジングの視点から求められる食生活を分かりやすく解説するシリーズです。毎回「ユリス麻布十番」総料理長・多田鐸介さんによる、アンチエイジングレシピもご紹介します。第三回は、アンチエイジングデトックスについてご紹介します。

●アンチエイジングデトックス

現代生活を送っていると様々なルートから毒が体内に入ってきます。もちろん体はこれらの毒を解毒する(デトックス)力を持っています。一般に毒は汗、尿、便から排泄されますので、発汗作用、利尿作用、便秘を解消させる作用のある食材はデトックス作用のある食材です。
口から入ってくる有害物質は様々ですが、水銀、ヒ素、鉛、カドミウム、スズ、アルミニウム、ニッケルなどの有害金属やホルムアルデヒド、人工有機フッ素化合物、臭素系難燃剤、DDT、ポリ臭化ビフェニール化合物、有機塩素系殺虫剤、人工着色料、乳化剤などの人工化合物があります。これらの物質は汚染された魚をたべたり、化学肥料で育てられた野菜や保存料を使った食品を食べる事により知らず知らずの間に体に入ってきます。最近は毛髪検査によりこれらの微量元素を測定する事が可能になりましたので、心配な人は一度アンチエイジングクリニックで毛髪検査をおすすめします。
便秘の人は腸内にたまった便の影響で腸内フローラ(腸内の常在細菌の種類のこと)の中で悪玉菌の割合が増えてきます。これらの悪玉菌は毒素を分泌し腐敗物質を作り出すので、がんや大腸ポリープなどの病気の誘因にもなります。便秘を解消するためには、植物繊維の豊富な食材を食べ水分を十分とることが重要です。
デトックスのポイントとしては、なるべく無農薬野菜を選んで下さい。食品表示をチェックする習慣をつけ、添加物の含まれない食品を選択して下さい。野菜は流水で洗う事により農薬をかなり洗い流す事ができます。また、有害物質は脂肪にたまりやすいので、肉を使う時には脂肪の多い部分は避けた方が無難です。デトックス効果のつよい食材としてニンニク、ネギ、しょうがを使います。 デトックス効果のあるスパイスとしては、ペッパーの中に含まれているカプサイシンに利尿効果、発汗効果や新陳代謝の促進効果があります。ターメリック(うこん)は肝臓での解毒作用を強化します。ショウガに含まれるジンゲロールには発汗、利尿、排便作用があり、デトックス作用が最も高いスパイスです。コリアンダーなどのハーブにはデトックス効果を認めますので、ハーブを上手につかうのもデトックスのコツです。
水銀、ヒ素、鉛、カドミウムなどの有害金属は体に蓄積する特性がありますので、積極的にトラップして(捕獲)して排出することが必要です。このような捕獲作用をキレート効果と読んでいます。グレープフルーツに豊富に含まれるクエン酸、ネギやニラなどに含まれる硫化アリル、ニンニクに含まれるアイリン、タマネギ、ブロッコリーに含まれるケルセチンにこのようなキレート効果があります。キレート効果がある食材を上手に使う事もアンチエイジングデトックスのポイントです。


アンチエイジングレシピ

■ かきの赤出しみそ汁 32kcal

「海のミルク」といわれるかきは海の幸を凝縮させ、鉄分、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンB12などの栄養素が豊富に含まれています。カルシウム豊富な小松菜と八丁みそで栄養価満点の赤だしみそ汁に仕上げました。栄養が不足しがちな熟年のシニア、妊婦さんのアンチエイジングにおすすめです。赤だしみそにうどんを入れて、「かきのみそ煮込みうどん」にしてバリエーションをお楽しみ下さい。

[作り方]

@B(かき)をボウルにあけ、D(塩)でもむ。
A1に沸かしたお湯をかけ、3分位そのままにし、湯引きをする。
B* 出し汁を沸かし、C(小松菜)を2分加熱する。
C3にこし網を使いA(八丁みそ)を溶かし入れる。
D4に2を入れ、火をすぐ止め、皿に盛る。

[アンチエイジング・ポイント]

かき、小松菜、八丁みそ

[材料(5人前)]

A 八丁みそ       50g
B かき           10粒
C 小松菜         50g(5cmに切っておく)
D 塩            大さじ1 1/2く
* 出し汁         600cc


■ サーモンとにらのつみれ揚げ 250kcal

ビタミン、アスタキサンチン、DHA、EPAが豊富なサーモンを栄養価の高いにらとミックスして、つみれ揚げで仕上げました。栄養が不足しがちなシニア向けのアンチエイジング・メニューです。高齢期に栄養が不足すると血液中のアルブミンというたんぱく質の値が下がって、歩行能力が低下傾向になることが最近の疫学調査でわかりました。高齢期は栄養を十分に確保して、足腰のトレーニングを定期的に行うことによりサクセスフルエイジングが可能です。栄養価が高いので、成長期のお子さんのお弁当にも最適です。

[作り方]

@A(サーモン)、B(全卵)、C(片栗粉)、D(調味料)をフードプロセッサーですりつぶす。
A1にE(にら)を混ぜる。
B2を団子状にし、180度の油で揚げ、よく油をきる。
C皿に盛りつけ、にらドレッシング(適量)をかける。

[ワンポイント・メモ]

団子を揚げる際、上に浮いてくれば、揚がっている合図。

[アンチエイジング・ポイント]

にら、サーモン、オリーブオイル

[材料(5人前)]

A サーモン       上身(400g)
B 全卵          2個
C 片栗粉         15g
D 調味料         塩(15g)、こしょう(少々)、パプリカ(大1)
E にら半束        (1cmの小口切り)
F にらドレッシング   適量
*  ドレッシングa(15cc)に、にら(50g約1/3)を3cmに切り、ミキサーにかける



* ドレッシングa
[材料 (比率)]
赤ワインビネガー 1
ディジョンマスタード 1
シェリービネガー 1
エクストラバージンオリーブオイル 3
塩こしょう 適量


 

関連情報

アンチエイジング・クッキング 「アンチエイジング・クッキング」(講談社)
白澤卓二 監修・執筆、多田鐸介 料理製作/講談社 税込1,680円
●出版社 / 著者からの内容紹介
美しくなる食事、若返る食事
本書では老化を引き起こす真犯人、活性酸素を減らす抗酸化食材を取り入れたアンチエイジングメニューを紹介。あわせて、アンチエイジングの食生活法を提言。
●内容(「BOOK」データベースより)
アンチエイジングの視点から、求められる食生活を提言。抗酸化物質を多く含む食材が老化予防のキーポイント。掲載料理には、それぞれのアンチエイジングの効能と作り方を掲載。

白澤卓二

白澤卓二(しらさわ たくじ)Takuji Shirasawa

千葉大学大学院医学研究科博士課程卒。
順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座 教授
株式会社アンチエイジングサイエンス取締役CSO
日本抗加齢医学会理事 日本基礎老化学会幹事
寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリート遺伝子の研究を専門とし、日本抗加齢学会理事を務めるなど、アンチエイジングの第一人者の一人。主な著書に「老化時計」「長寿と遺伝子」がある。



多田鐸介

多田鐸介(ただ たくすけ) Takusuke Tada

「ユリス麻布十番」代表取締役総料理長
ル・コルドン・ブルー・パリで学び、パリのミシュラン星付きのレストランで料理に携わる。ル・コルドン・ブルー・パリ東京校開校とともに帰国し、講師に就任。その後大手ホテル・レストランを経て、ドイツの厨房機器メーカー「ラショナル社」のフードアドバイザーに就任。病院食・介護食に深く携わる。2002年ユリス麻布十番開店。著書に「三浦家の元気な食卓」がある。

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