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グルメ アンチエイジングクッキング

【第4回】ストレスをためないアンチエイジングライフ 文・白澤卓二/料理製作・多田鐸介 医学博士・白澤卓二先生が、アンチエイジングの視点から求められる食生活を分かりやすく解説するシリーズです。毎回「ユリス麻布十番」総料理長・多田鐸介さんによる、アンチエイジングレシピもご紹介します。

●ストレスをためないアンチエイジングライフ

百歳まで長生きした人を百寿者と呼んでいますが、百寿者は平成17年には日本全国で2万6千人を超え、いまでも増加を続けています。百寿者の身体を調べますと、身体の各パーツが均質に老化していて弱点が少ないのが特徴です。精神面では常に前向きでポジティブ思考をする傾向があります。つまり、くよくよ考えない、ストレスに対して動じないという性格的特徴があります。 しかし、「ストレス」は好むと好まざるにかかわらず一方的にやってくるので避けられないのが現代社会の構造です。もちろん、避けられるストレス要因は積極的に生活の中から排除していくように努力しなければなりません。だれでも大なり小なりストレスを受けると、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。副腎皮質刺激ホルモンは副腎の細胞に作用し、コーチゾルという副腎ステロイドホルモンの分泌を促します。そのために、血液中のコーチゾルの値を測ると、ある程度のストレス状態を評価することが可能です。
ストレスに対して身体を強くしてくれる栄養素はビタミンB群やカルシウム、マグネシウムがあり、神経の興奮を抑制し、精神を安定させる作用があります。ホルモンの分泌や合成にはビタミンBやビタミンKが必要になります。不安や悩みなどのストレスがあると神経が高ぶって眠れなくなります。そこで安眠をもたらす栄養素を積極的にとるのも効果的です。必須アミノ酸の1種類であるトリプトファンはリラックスの効果がありますが、吸収された後、脳の細胞の中で代謝されて精神安定作用をもつ神経伝達物質「セロトニン」になります。トリプトファンはクルミ、牛乳、大豆製品などの食材に豊富に含まれていますので、ストレスの多い人はこれらのトリプトファンの多く含まれた食材を積極的に使うようにしてください。しかし、より大事な事はリラックスして楽しく食事をする事です。家族や友人と楽しくおいしいものをリラックスして食べるかどうかがストレス解消には何より大切です。
ストレスがたまると、タバコの本数が増えたり、アルコールの量が増えたりしますが、タバコを1本吸うと、ビタミンCを25mgも消耗します。この量はビタミンCの1日必要量の約4分の1に相当します。また、ストレスから逃れるためにアルコールに依存しがちです。アルコールへの依存は精神面でも神経症やうつ病等などの病気につながることがあるので要注意です。アロマセラピーやスパ、ヨガやエクササイなどのリラクセーションプログラムを食事と組み合わせてアンチエイジングライフを実践してください。


アンチエイジングレシピ

■ 豚肉スパイス焼きくるみソース 435kcal

ヘルシーな黒豚ロースをケイジャンスパイスとくるみソースで仕上げたスパイシーなディナープレートです。くるみに含まれるビタミンEで、血液中の抗酸化活性をアップして、体が活性酸素でさび付くのを防いでください。くるみには脳を刺激するセロトニンを補充する成分が含まれていてメンタルケア効果があります。

[作り方]

@A(黒豚ロース)をB(自然塩、ケイジャンスパイス)で下味をつける。
A厚手のフランスパンを熱し、C(エクストラバージンオリーブオイル)をひき、1をこんがりと焼く。
B皿に盛り、D(くるみソース)をかける。

[アンチエイジング・ポイント]

豚肉、くるみ

[材料(4人前)]

A 黒豚ロース               2枚(200g)
B 自然塩、ケイジャンスパイス     適量
C エクストラバージンオリーブオイル 20cc
D くるみソース    くるみ100g(煎る)と * ドレッシングd(100cc)をミキサーにかける


■ 大豆とひじきのサラダ 116kcal

大豆とひじきを組み合わせたさっぱり目の和風サラダです。ひじきに含まれる植物繊維で消化管を掃除、大豆のイソフラボンやひじきのカルシウムで骨を強くして今から骨粗鬆症の予防ができるアンチエイジング・サラダです。食物繊維は吸収されないので栄養になりませんが、便通を促進して整腸効果があります。細胞代謝を促進させデトックスが必要な人におすすめのアンチエイジング・サラダです。

[作り方]

@A(ひじき)をB(オリーブオイル)で、4〜5分炒め、塩こしょう(分量外)でしっかりと味をつける。
AC(大豆)を * ドレッシングcで和える。
B1と2を合わせ、 * ドレッシングaで和える。

[アンチエイジング・ポイント]

ひじき、大豆、オリーブオイル

[材料(6人前)]

A 乾燥ひじき     50g(作りやすい分量で)(水で1時間もどす)
B オリーブオイル   20cc
C 大豆の水煮     150g(水をきっておく)
*  ドレッシングa    15cc
*  ドレッシングc    15cc



* ドレッシングa
[材料 (比率)]
赤ワインビネガー 1
ディジョンマスタード 1
シェリービネガー 1
エクストラバージンオリーブオイル 3
塩こしょう 適量


* ドレッシングc
[材料 (比率)]
レモン汁 1
エクストラバージンオリーブオイル 3
塩こしょう 適量


* ドレッシングd
[材料 (比率)]
レモン汁 2
しょうゆ 1
エクストラバージンオリーブオイル 3
塩こしょう 適量

 

関連情報

アンチエイジング・クッキング 「アンチエイジング・クッキング」(講談社)
白澤卓二 監修・執筆、多田鐸介 料理製作/講談社 税込1,680円
●出版社 / 著者からの内容紹介
美しくなる食事、若返る食事
本書では老化を引き起こす真犯人、活性酸素を減らす抗酸化食材を取り入れたアンチエイジングメニューを紹介。あわせて、アンチエイジングの食生活法を提言。
●内容(「BOOK」データベースより)
アンチエイジングの視点から、求められる食生活を提言。抗酸化物質を多く含む食材が老化予防のキーポイント。掲載料理には、それぞれのアンチエイジングの効能と作り方を掲載。

白澤卓二

白澤卓二(しらさわ たくじ)Takuji Shirasawa

千葉大学大学院医学研究科博士課程卒。
順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座 教授
株式会社アンチエイジングサイエンス取締役CSO
日本抗加齢医学会理事 日本基礎老化学会幹事
寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリート遺伝子の研究を専門とし、日本抗加齢学会理事を務めるなど、アンチエイジングの第一人者の一人。主な著書に「老化時計」「長寿と遺伝子」がある。



多田鐸介

多田鐸介(ただ たくすけ) Takusuke Tada

「ユリス麻布十番」代表取締役総料理長
ル・コルドン・ブルー・パリで学び、パリのミシュラン星付きのレストランで料理に携わる。ル・コルドン・ブルー・パリ東京校開校とともに帰国し、講師に就任。その後大手ホテル・レストランを経て、ドイツの厨房機器メーカー「ラショナル社」のフードアドバイザーに就任。病院食・介護食に深く携わる。2002年ユリス麻布十番開店。著書に「三浦家の元気な食卓」がある。

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