小僧com
50,60はハナタレ小僧。人生の後半戦をアクティブに過ごす元気な小僧たちのコミュニティ。

       ようこそ ゲスト様        

今すぐ見積もりをする!チューリッヒに自動車保険なら、インターネット契約で保険料最大7000円割引!!
【PR】 退院も安心して迎えたい。アクサ生命の入院医療保険(終身型)『セルフガード』 フォントサイズ変更
トップページ > ジャーナル小僧 > 「“話のタネ”に食べてみた!史上最強 セレブのお取り寄せ」

グルメ 「“話のタネ”に食べてみた!史上最強 セレブのお取り寄せ」

第12回 水のドンペリ「シャテルドン」 1リットル 千八百円  文・わぐりたかし 人気のセレブ番組「世界バリバリ☆バリュー」の放送作家わぐりたかしさんが、番組で紹介した“話のタネ”になる超高級グルメ&食材を毎週1つ、プライベートでお取り寄せ。日々の暮らしを楽しむわぐりさんならではの、よくあるグルメ情報とはひと味もふた味も違う、美味しい生活を綴った食エッセイです。

ガス入りか、ガスなしか、それが問題だ。
今どき、レストランでミネラルウォーターを注文すると、ガス入りかガスなしか、究極の選択を迫られるが、ちょっと待った! 夏には適度に胃袋を刺激してくれて爽やかなガス入り炭酸水も、秋口から冬にかけてはそのおせっかいが、少しばかりうっとうしくなってくるし、かといってガスなしも何だかちょっと物足りない。とはいえ日本のレストランでは、ガス入りかガスなしか、さあ今すぐどちらかを選べと、四季を問わずオールシーズン二者択一のプレッシャーをかけてくる。そのくせガス入りを選ぼうにも、せいぜいペリエかサンペレグリノのいずれかだ。もう少し口当たりのやわらかいシャンパンのような微炭酸水が欲しい。

そうそう、これだこれだ、"水のドンペリ"、シャテルドンが届いた。
別名"ミネラルウォーターのロマネコンティ"ともいわれる超高級微炭酸水だ。ほんの数年前まで日本では入手不能で、原産国のフランスでも年間わずかな生産量のため、ごくごく限られた高級ホテルや一流レストランでしか飲むことができなかった幻の水だ。ハイグレード感漂う上品なゴールドのラベルに「1650」と数字がデザインされているが、これは、ヴェルサイユ宮殿を建造して贅の限りを尽くしていたフランスの太陽王ルイ14世が体調を崩したとき、侍医ファゴンが「この水は、閣下の健康を回復させ、その重圧感から解放し、また、常に癒してくれるでしょう」(原文:Les eaux de Chateldon guériront votre Majesté quelquefois,la soulageront souvent et la consoleront toujours.)と献上した年が1650年であったことに由来する。そう、硬度1158mg/lとミネラルたっぷりのシャテルドンは、当時、健康を取り戻すための薬代わりだったのだ。太陽王は、たちまちこの水に魅了され、東にアルプス山脈、西にピレネー山脈が走る中央高地、オーベルニュ地方シャテルドンの水源から、定期的に水をラバの背に載せてヴェルサイユへと運ばせた。現在、ボトルのラベルに、そして瓶のキャップに、ルイ14世のシンボルである太陽神アポロンが刻印され、"太陽王の水"とも呼ばれている。ちなみに、シャンパンの生みの親、ベネディクト派の僧侶ドン・ピエール・ペリニヨンとルイ14世はまったく同世代であることを付け加えておく。シャンパンもシャテルドンもヴェルサイユの賜だ。

さて、我が一族にも、遠路はるばる水を運ぶ太陽王がいる。
名は陽一郎、太陽の陽と書く。父である。その父から10リットルのポリタンク5個と手紙が届いた。「最近旅先で左腕を骨折したが、ギプスをしながら水を汲んだので届ける。今回は、丹沢大山のいつものヤビツ峠・護摩屋敷水ではなく、反対側、日向薬師の湧水だ。日本三大薬師のひとつ、日向薬師は、大好きな寺なので、いつか案内したい。次回は玉川温泉の水を送る」云々。見慣れた達筆な文字で、そうしたためられていた。

父は、水の旅人だ。
暇さえあれば、美味しい水、命の水を求めて各地に出没している。水に関しては一家言あり、「横浜の水は赤道を越えても腐らない」が口ぐせだ。明治の頃より、外国航路の船長や船員のあいだでは常識だそうだが、きっと船乗りだった祖父から何度も聞かされていたに違いない。実際、横浜の水は、丹沢水系の道志川を水源とし、古くから世界中の船員たちに親しまれ、補水のためだけに寄港する船もある。ちなみに今、横浜山下公園に係留されている氷川丸が祖父の船なのだが、かつて豪華客船として活躍していた氷川丸は、戦時中は病院船として、パラオ、ラバウル、ニューギニア、ソロモン、トラックといった灼熱の南方戦線を、機雷や爆撃を除けながら駆けめぐり、負傷兵の治療と送還にあたっていた。祖父にとって水は、まさに「命」そのものだったに違いない。父の中に祖父が生きている。

そうだ。同じ東京に居ながら、年に一度、会うか会わないかの父だが、最近すっかり酒に弱くなったと風の便りに聞く。ならば、命の水の返礼に、水のドンペリ、シャテルドンを献上しよう。口当たりがとても繊細で、きめ細やかな泡が上品で、ほんのりと甘く感じる天然の微炭酸水だ。シャンパンを飲んでいるような気分になること、うけあいだ。これなら酒の代わりにもいけるし、おまけにミネラルたっぷりだから、旅先で骨折した左腕、早く治るかもしれませんよ、父上様。

ところで今回、"梨ゴレン"、"柿フライ"につづいて、駄洒落グルメシリーズ第3弾、"シャテル丼"を作ろう、と一瞬思ったが、ルイ王朝時代から綿々と築き上げられてきた太陽王の水、シャテルドンの品格を損なうといけないので、また別の機会に…。

グラスに注ぐ

キャップの太陽神



協力:世界バリバリ☆バリューの本「史上最強!セレブのお取り寄せ」
  (アスコム刊 大好評発売中)


関連情報

水のドンペリ「シャテルドン」 水のドンペリ 「シャテルドン」

輸入元:大塚ベバレジ
 
 (注:大塚ベバレジでは通販はしていません)


わぐりたかし

わぐりたかし Takashi Waguri

放送作家。
超ゴージャスなセレブ番組「世界バリバリ☆バリュー」(TBS)から、その対極にあるスローライフな雑誌「ソトコト」のTV版「ハッピー!ロハス」(BS朝日)まで幅広い番組を担当。今話題の"美食の王様"来栖けい、築地王B級グルメ王ヤキニクエスト東京カリ〜番長をはじめ、グルメ雑誌編集長や人気フードライターなど飲食業界で活躍する知己に恵まれ、超A級三つ星クラスから庶民派B級グルメまで美味しいモノの情報には事欠かない。汐留名物「汐留らーめん」の発案者であり、「日本フードジャーナリスト会議」を主宰。「野ブタ。をプロデュース」「愛の流刑地」などのドラマ企画も手がけ、出版プロデューサーとしても活躍中。


 小僧SNSへ参加しよう!!

小僧SNSに、わぐりたかしさんが参加しています。
わぐりたかしさんのマイページ「和栗モンブラン」へは こちら

※閲覧・参加するには小僧SNSへのご登録が必要になります。小僧SNSとは


この記事について是非あなたのご意見を聞かせてください。ご意見はこちらへ

バックナンバー

#026
アンリ・シャルパンティエ「ガトー・ロワイヤル」 1個 一萬万六千八百円

#025
サミュエルアダムス「ユートピア」 1本(710ml) 一萬七千円

#024
ハチミツの高級ブランド「HACCI1912」小瓶40g 三千九百円

#023
幻のいちご「ももいちご」 1粒 千二百五拾円

#022
りんごの王様「冠雪の実 蜜の宝」1個 二千円 

#021
日本一のかめびし醤油「古醤油 十歳造」1本 180ml 五千四拾円

#020
中村藤吉ぼんぼにえーる 一箱8粒入 三萬壱千五百円

#019
鉄麺-iron noodle- 1人前 一萬五百円

#018
大黒屋総本家「幻の大田原牛」1枚 約180g 六萬三千円

#017
紫野和久傳「すっぽんの煮こごり」 1個 八千四百円

#016
幻のオリーブオイル「アウボカーサ」 1本 六千三百円

#015
最高級バナナ「アポ山スーパー800」 10本 六千三百円

#014
幻の「間人(たいざ)ガニ」 1杯 二萬五千円

#013
大間産 「本マグロ」 大トロ1kg 拾萬円(時価)

#012
水のドンペリ「シャテルドン」 1リットル 千八百円

#011
黄金のアジの干物「鯵小判」 1枚 四千四百拾円

#010
幻の高級辛子明太子、あき津 (あきづ)の「天」 四腹 一萬八千円

#009
柿のシンデレラ「太秋」 1玉 二千五百弐拾円

#008
京都・緑寿庵清水の金平糖「華やか」 1箱 一萬八千九百円

#007
梨の王様「新高梨」 1個 六千円

#006
紀州五代梅本舗「甲申年の梅 五福」 1粒 三千百五拾円

#005
王室御用達「エシレのバター」 2個セット 四千九百八拾七円

#004
米のロマネコンティ!天空米(てんくうまい) 5kg 一萬円

#003
仏蘭西焼菓子調進所 足立音衛門「栗のテリーヌ・天」1本 1萬円

#002
リスドォル・ミツの高級無添加食パン「ブラビッシモ」1本 五千円

#001
千疋屋のロイヤル・マスクメロンシャーベット 1個1萬五百円