小僧com
50,60はハナタレ小僧。人生の後半戦をアクティブに過ごす元気な小僧たちのコミュニティ。

       ようこそ ゲスト様        

今すぐ見積もりをする!チューリッヒに自動車保険なら、インターネット契約で保険料最大7000円割引!!
【PR】 退院も安心して迎えたい。アクサ生命の入院医療保険(終身型)『セルフガード』 フォントサイズ変更
トップページ > ジャーナル小僧 > 「“話のタネ”に食べてみた!史上最強 セレブのお取り寄せ」

グルメ 「“話のタネ”に食べてみた!史上最強 セレブのお取り寄せ」

第14回 幻の「間人(たいざ)ガニ」 1杯 二萬五千円  文・わぐりたかし 人気のセレブ番組「世界バリバリ☆バリュー」の放送作家わぐりたかしさんが、番組で紹介した“話のタネ”になる超高級グルメ&食材を毎週1つ、プライベートでお取り寄せ。日々の暮らしを楽しむわぐりさんならではの、よくあるグルメ情報とはひと味もふた味も違う、美味しい生活を綴った食エッセイです。

「さらさら」とくれば、血液さらさらでも、笹の葉さらさらでも、髪の毛しっとりさらさらヘアーでもなく、誰がなんと言おうと「お茶漬さらさら」に決まっている。小腹がすいたときに、さらさらっとかっこむ鮭茶漬や梅茶漬のうまいのなんの。で、なんでいきなりそんな話になったかというと、今回は、一杯何万円もする幻のかに、"間人(たいざ)ガニ"で、かに茶漬をさらさらっとさりげなくいただこうという算段なのだ。小津安二郎の映画『晩春』で原節子がタクアンをぽりぽりやりながら一人でさらさらと…、同じく小津の『お茶漬の味』では、すきま風吹く夫婦役の佐分利信と木暮三千代が夜中に寡黙にさらさらしながら「夫婦はお茶漬の味なんだよ」なんてぽつりとささやいて和解してみたりしたあの茶漬とは完全別世界、かの美食家であり大日本茶漬党の魯山人もびっくりの超豪華"間人ガニ茶漬"にチャレンジすると、誰に頼まれたわけでもないが、勝手にそう決めた。

今回、生ではなく、ゆでて届けてもらった。
家で大きなカニ一匹まるまるゆでる鍋がないのと、「ゆでたのがいちばん旨い。それもゆでたてではなく、冷ました方がうまい。冷ますと身に甘みが出て、みそも引き締まっていいぐあいになる」と聞いたので、一も二もなくプロにゆでてもらった。で、電話で教わったとおりに脚やお腹のジャバラ状のふんどしをハズして解体し、包丁を入れて、ちょいとつまみ食いで身にむしゃぶりつく…。するとカニ独特のものだと勝手に思いこんでいた磯臭さがまったくなく、おやおやこれはたしかに極上の美味と、つい一口、また一口。おっと、つまみぐいはほどほどに、打倒魯山人の茶漬用にとっておかねば。無心に身やみそを取り出してよけたら、山になった殻や甲羅を、それ用に準備したぐつぐつの鍋に放り込んで、コトコト煮込んで出汁をとる。はいはい、さっそくいい香りがしてきましたよ。

さてこの間人ガニ、関西エリアでは毎年11月6日の漁解禁日に、美しい海岸線と昔ながらの街並みが残る漁師町、丹後半島の間人(たいざ)漁港をテレビ中継したり、京都の老舗ライバル百貨店が初セリの獲物をどちらが早く店頭に並べられるかを競う追っかけドキュメントを流したりするほど注目の美味だそうだ。そもそも"間人ガニ"とは、京都府丹後町の間人港に水揚げされる山陰では松葉ガニと呼ばれるカニのことで、早い話、北陸の越前ガニと同じく、カニの王様ズワイガニである。丹後半島沖約30キロにある魚礁の泥地に生息していて、日本中どのエリアでとれたカニともひと味ちがうと評判なのだが、あいにく間人港には小型の漁船が5隻しかないため、水揚げが極端に少ない。さらに冬になると海が荒れてなかなか漁に出られず、そのためお宝度がますます高くなる。ちなみに昨年12月の1ヶ月間、悪天候により、わずか5日しか船を出していないという。通常、カニ漁は効率よく漁獲高を確保するため、沖に出て2〜3日作業をするが、幸いというか、間人港の漁船はサイズ的に日帰り漁しかできないため、逆にそれがカニの鮮度を保証することになり、間人ガニのグレードはますますアップする。出荷の際、脚に緑色のタグが付けられるが、これは身の詰まり具合や大きさ、重さなどの厳しいチェックをパスした値打ちある良質なカニだけに与えられる最高級ブランドの証だ。

ところで、間人を「たいざ」とは、なかなか読めないが、そのわけは…
六世紀後半、聖徳太子の生母、穴穂部間人(あなほべのはしうど)皇后に由来する。間人皇后が、蘇我氏と物部氏の争乱をさけるために丹後半島の漁村に身をよせ、やがて争いも治まり斑鳩へ戻るとき、自分の名前をとって「間人(はしうど)村」と名付けたものの、村人はみな、畏れ多くて呼び捨てになどできないと、皇后が退座(たいざ)したことにちなんで「たいざ」と呼ぶようになったという。なるほど、もともと間人は高級ブランドにふさわしい高貴な名前だったのだ。

さーて、お鍋グツグツ、部屋中が、カニのだし汁のいい香りで満ちてきましたよ。
土鍋で炊いたあつあつごはんをいったんおひつに移してから茶碗によそって、その上にほぐした間人ガニの身をたっぷりちらし、さらにかにみそをドーンとトッピング。色合いも意外と鮮やか。白ごまをふってもいいかもしれない。で、そこへ、だし汁をそっと注いだら、さっそくさらさらっといただきます。すると…

むむむ。こんなにシンプルなのにこれほどまでにストレートにうまくていいのだろうか。圧倒的な素材の勝利だ。昭和初年の茶漬派、魯山人にどんなもんだと尋ねてみたい。


かに茶漬

かに茶漬



協力:世界バリバリ☆バリューの本「史上最強 セレブのお取り寄せ」
  (アスコム刊 大好評発売中)


関連情報

丹後ひもの屋ドットコム 丹後ひもの屋ドットコム
「間人(たいざ)ガニ」
特大サイズ(1.0〜1.2kg) 25,000円
超特大サイズ(1.2kg以上)30,000円
年に数匹しか水揚げされない最大級特大サイズ(1.3kg以上)50,000円
*時期と相場で変動します
*漁期:11月6日〜3月30日




美食の王様 パン〜絶対おいしい92店、厳選の210種 『魯山人の料理王国』(北大路魯山人著 文化出版局刊)
魯山人は茶漬が大好物で、それもそんじょそこいらの庶民派実用茶漬ではなく、とびっきりの素材を吟味した趣味の茶漬、贅沢茶漬を自分で作ったという。ちなみに昭和7年当時のお薦め茶漬は以下の12点だ。納豆茶漬、海苔茶漬、塩昆布茶漬、塩鮭茶漬、塩鱒茶漬、鮪茶漬、天ぷら茶漬、鱧茶漬、穴子茶漬、鰻茶漬、車えび茶漬に、京都鮴(ごり)茶漬。

映画『晩春』『お茶漬けの味』は、いずれも『小津安二郎 DVD-BOX 第二集』に収録
わぐりたかし

わぐりたかし Takashi Waguri

放送作家。
超ゴージャスなセレブ番組「世界バリバリ☆バリュー」(TBS)から、その対極にあるスローライフな雑誌「ソトコト」のTV版「ハッピー!ロハス」(BS朝日)まで幅広い番組を担当。今話題の"美食の王様"来栖けい、築地王B級グルメ王ヤキニクエスト東京カリ〜番長をはじめ、グルメ雑誌編集長や人気フードライターなど飲食業界で活躍する知己に恵まれ、超A級三つ星クラスから庶民派B級グルメまで美味しいモノの情報には事欠かない。汐留名物「汐留らーめん」の発案者であり、「日本フードジャーナリスト会議」を主宰。「野ブタ。をプロデュース」「愛の流刑地」などのドラマ企画も手がけ、出版プロデューサーとしても活躍中。


 小僧SNSへ参加しよう!!

小僧SNSに、わぐりたかしさんが参加しています。
わぐりたかしさんのマイページ「和栗モンブラン」へは こちら

※閲覧・参加するには小僧SNSへのご登録が必要になります。小僧SNSとは


この記事について是非あなたのご意見を聞かせてください。ご意見はこちらへ

バックナンバー

#026
アンリ・シャルパンティエ「ガトー・ロワイヤル」 1個 一萬万六千八百円

#025
サミュエルアダムス「ユートピア」 1本(710ml) 一萬七千円

#024
ハチミツの高級ブランド「HACCI1912」小瓶40g 三千九百円

#023
幻のいちご「ももいちご」 1粒 千二百五拾円

#022
りんごの王様「冠雪の実 蜜の宝」1個 二千円 

#021
日本一のかめびし醤油「古醤油 十歳造」1本 180ml 五千四拾円

#020
中村藤吉ぼんぼにえーる 一箱8粒入 三萬壱千五百円

#019
鉄麺-iron noodle- 1人前 一萬五百円

#018
大黒屋総本家「幻の大田原牛」1枚 約180g 六萬三千円

#017
紫野和久傳「すっぽんの煮こごり」 1個 八千四百円

#016
幻のオリーブオイル「アウボカーサ」 1本 六千三百円

#015
最高級バナナ「アポ山スーパー800」 10本 六千三百円

#014
幻の「間人(たいざ)ガニ」 1杯 二萬五千円

#013
大間産 「本マグロ」 大トロ1kg 拾萬円(時価)

#012
水のドンペリ「シャテルドン」 1リットル 千八百円

#011
黄金のアジの干物「鯵小判」 1枚 四千四百拾円

#010
幻の高級辛子明太子、あき津 (あきづ)の「天」 四腹 一萬八千円

#009
柿のシンデレラ「太秋」 1玉 二千五百弐拾円

#008
京都・緑寿庵清水の金平糖「華やか」 1箱 一萬八千九百円

#007
梨の王様「新高梨」 1個 六千円

#006
紀州五代梅本舗「甲申年の梅 五福」 1粒 三千百五拾円

#005
王室御用達「エシレのバター」 2個セット 四千九百八拾七円

#004
米のロマネコンティ!天空米(てんくうまい) 5kg 一萬円

#003
仏蘭西焼菓子調進所 足立音衛門「栗のテリーヌ・天」1本 1萬円

#002
リスドォル・ミツの高級無添加食パン「ブラビッシモ」1本 五千円

#001
千疋屋のロイヤル・マスクメロンシャーベット 1個1萬五百円