パワースポットの神秘
自分の魂が思い描く理想像に沿ったことをやりたいという切実な思いを実現するため、幻視体験で得たメッセージに従ってイースター島を訪れた私は、そこでさらに「古代宗教の巡礼路をたどるように」というメッセージを受け取り、マチュピチュに向かった。
第2回 マチュピチュ ペルー
1911年にイェール大学の考古学者ハイラム・ビンガムによって再発見されたマチュピチュの遺跡は、世界中で最も美しい古代遺跡の一つである。
インカ人が15世紀初頭にアンデス山脈の山の上(標高2761メートル)に建てた大規模な石の建造物であるといわれているが、一方で、ケチュア語で“古い山”を意味するマチュピチュは、そのはるか以前から神話や伝説の中で神聖な場所として崇められていたようだ。この遺跡の起源はわからないものの、ともかくインカ人は、ここに小さいながらもまれに見る優れた都市を建設した。山のふもとからは見えず、完全に自給自足を保ち、人々を養うのに十分な豊かな段々畑に囲まれ、自然の泉から湧き出る水を利用していた。そんなマチュピチュの町は、インカ人が秘密の祭祀を執り行う場所として利用していたようである。
山頂の灰色の花崗岩を削って造られた建造物は、建築物としても、芸術としても驚くべき傑作である。建材として使われた石の多くは重さが50トン以上もあるのに、それぞれが極めて精巧に削られており、互いにぴったりと密着しているのだ。その正確さというと、漆喰などを使っていないにもかかわらず、岩と岩の間には薄いナイフの刃さえ差し込むことができないほどである。
また、マチュピチュの主たる機能の一つが天文観測であり、マチュピチュ一帯にあるいくつかの石造建築物は、太陽や月の運行上の重要期間を的確に記録していることもわかってきた。特に魅力的な天文観測装置が“太陽をつなぎとめる柱”を意味するインティワタナと呼ばれる石だ。シャーマンたちの間では、敏感な人がこの石に額を付けると、石の力で霊的世界を見る目が開かれると語り継がれている。
またインカ帝国の人々は、神殿の中にあるインティワタナの石が割れたときには、土地の神々が死んだり離れていったりするのだと信じていた。マチュピチュの遺跡はスペインの征服者に発見されずにすんだため、インティワタナの石とそこに宿る神々は今もこの場所にいるのだという。
1533年にスペイン人がクスコを征服してからおよそ40年が経った頃、この山上の聖所は使われなくなり人々から見捨てられていった。








