パワースポットの神秘
幻視体験で得たメッセージに沿って、イースター島、マチュピチュと旅した私は、マチュピチュでさらなる幻視体験をする。それは「日本から巡礼の旅をはじめよ」というものだった。
第3回 出雲大社 日本
標高460メートルほどの神山である八雲山(訳注 古来より出雲大社のご神体とされ、入山が禁止されている)のふもとに位置する美しい神社、出雲大社は、日本最古かつ最も重要な神道の聖所である。『古事記』と『日本書紀』によると、かつて存在した神社本殿は1200年まで国内最大の木造建築物であったといわれている。当時の本殿の高さは50メートルといわれ、奈良の東大寺(現存する世界最大の木造建築)の46メートルをもしのぐ。1200年頃に大火に見舞われ、その後高さ25メートルほどの本殿に建て直された。現在の本殿は1744年に造られたものである
出雲大社には神道の神、大国主命を祭っている。伝説では、大国主命の父神が母神に求愛し、この出雲大社で結婚したといわれている。神々の結婚が行われたということで、出雲大社は昔から日本人にとって特別な縁結びの社であった。また大国主命は古来より医学や農耕技術の祖と信じられてきた。
出雲大社には、年間少なくとも15回の主要行事がある。中でも「神在月」すなわち神々が集う月である11月(訳注 旧暦の10月にあたる。他県では11月は神無月と呼ばれるが、これは全国の神々がみな出雲に集まるため、各地方の神が不在になることからつけられた名)に開催される「神在祭」は、何千人もの信者が訪れる魅力あふれる祭である。この祝祭の間、国内各地の湖、川、山、などに宿る自然の霊、すなわち神々が出雲大社に集まって過ごすのだと信じられている。
神在祭では、社近くにある「稲佐の浜」で神々を迎える神事が行われる。わたしもこの神事に立ち会ったが、このときわたしには、確かにはっきりとした神秘的エネルギーが感じ取れた。海岸で迎えられた神々の御霊は神籬(訳注 榊に細い紐状の紙をつけたもの。神々の依り代となる)に宿られる。神事が終わると、神々の宿る神籬を携えた神官を先頭に、全国から集まった大勢の信者たちが行列を成して出雲大社へと向かう。








