パワースポットの神秘
私が世界中の聖地へと巡礼の旅に出た理由には、世界各地の神聖な場所で報告されている超自然現象について研究することもあった。巡礼地一帯には、確かにその聖地を取り囲み満たすように、凝縮した神聖な“気”が漂っていることを、数々の証拠が示している。
第5回 エイブベリーの環状列石 イギリス
ストーンヘンジの北に位置するエイブベリーは、世界で最も大きな環状列石であるといわれている。エイブベリーの遺跡群には、直径約350メートルもの広い土地を囲む、草に覆われた石の土手があり、巨大な円を描くように不ぞろいな形の石が並べられていた。そしてその内側にも二つの環状列石がある。石の高さは2.7メートルから6メートルを超えるものまであり、重さは40トンもある。発掘調査の結果、三つの環状列石には当初、少なくとも154個の石が用いられていたことがわかったが、そのうち現存するのはわずか36個である。中世末以降、異教の風習の名残を根絶しようとしたキリスト教徒たちによって多くの石が破壊され、17〜18世紀には周辺地域に教会や家屋を建てるための建材として、さらに多くの石が持ち出されていった。
18世紀初め頃にはまだ、エイブベリー遺跡の全体的な配置が、錬金術の伝統的なシンボルのように円を横切るヘビの形をしていることが認識できた。立石を並べて作った幅15メートルほどの道が巨大なヘビの頭と尾の姿を描き、田園地帯へと伸びている。エイブベリーの環状列石のすぐ近くには、ヨーロッパ最大の巨石建造物、シルベリー・ヒルがあり、また周辺の田園地帯には数多くの環状列石や地下墓室が、天体の配列に従って配置されている。またエイブベリーの寺院は、南イングランドを約320キロメートルにわたって横切る直線上に聖地が並ぶ、新石器時代の広大な遺跡構造の一部を成している(訳注 このような遺跡の直線配置はレイラインと呼ばれる)。エイブベリーのほかにも、グラストンベリー・トールやセントマイケルズ・マウントといった伝説上の聖地がちょうどこの線上に位置している。








