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近年フランス人のワイン離れが進んでいると言われていますが、
それでもフランス人一人当たりの年間ワイン消費量は約56リットルで
ボトル換算で75本、ほぼ2週間に3本を消費し続けているペースです。
ちなみに日本人は年間2.2リットルで、フランス人の25分の1しか
消費していません。
フランスは南でも北緯42度、北は北緯51度ですから、日本に
置きなおすと北海道からサハリンに及び、かなり北に位置することが分か
ります。しかしながら、フランスの西側は大西洋、南側は地中海の暖流
が流れ込むため気候は緯度に比べて温暖です。
そんなフランスのワインも、かつて大変なダメージを受けた
ことがありました。今から100年以上前の19世紀後半に、フィロキセ
ラというダニのようなミクロな害虫が当時のヴィクトリア王朝の植物
標本収集に紛れ込み、汽船によってヨーロッパ各地に運び込まれてしま
ったのです。フィロキセラはぶどうの根を食べ、樹を枯らせてしまう被害
をもたらしフランスのみならずヨーロッパ中のぶどう畑は壊滅的な被害を
受けました。
そんな被害からも克服したのも束の間、今度は1930年代に悪
天候と世界的な不景気によってフランスの偽物表示の粗悪なワインが多
く流通するという危機が訪れました。その対策として、チーズに用いら
れていた制度を応用したのが原産地名規正法(AOC)です。そうした規
制によってフランスのワインは品質が保たれ、今日の地位を築きあげた
のです。 |