ソムリエ港のこだわりワイン

ソムリエ港のこだわりワイン

Vol.1 「シャンソン・ペール・エ・フィス リュリィ」
       〜Chanson Pere & Fils Rully〜

→特集「こんにちは、港信之です。」はこちら

皆様があまり接しようとしないワイン、接しようとしてなかなか中に踏み込めないでいるワイン…。

なぜでしょうね?
「ワイン」。外来語である。日本語の「焼酎」「日本酒」もよくわからないけど、もっと意味不明なもの? でも分かっていれば皆にも自慢できるし、カッコいいでしょう? が、しかし、勉強しても、本をよんでも、教わっても分からない。頭に入らない。

当然です。ソムリエだってはじめから全部は入っていない。輸入されているワインを全部わかっている方は、日本全国探したって数人もいないはず。なぜなら、輸入業者や個人輸入などの数が天文学的な数値になり、把握が困難になっているからです。ワインを熟知するのは難しいですよ!
そしてもちろん「味わい」も。
全部飲んで味わってコメントを言える人は、日本で数人しかいないでしょう。日本に大手企業が輸入しているもので、年号が違うものを入れたら、1万種類以上。その他に中小企業が輸入しているワインをも全てテイスティングし、尚且つ覚えている人は何人いるでしょう?
で、日本人に一番敵対意識を抱かせる外来語。これでトドメかもしれない。
ですから、難しいのです。

では、最初から無理?

いえいえそうではなく、おいしくて、興味があり、探究心があって、楽しんでいれば、自然とワインは難しくないものだと思います。私がなんとなく覚えているのも、楽しく毎日飲んでいるものだからです。外来語は覚えられないけど、なんとなく、無理やり、「聞いたことがある」程度には覚えている。
プロとしてこれでいいの?
よくは無いけど、いつもそばにアンチョコがある。詳しい資料がある。プロとしたら、分かってないものは分からないなりに、分かろうと努力します。

でも、プロで無い方は、努力はいらないですよ。楽しむことを前提に、携帯電話の操作方法を覚えようとするのと一緒で、呑みながら、使いながら覚えていけばいいことですよね。

こだわりのワイン。

シャンソン・ペール・エ・フィス リュリィ Chanson Pere & Fils Rully

第一回目は白ワインを紹介いたします。 今から20年ほど前までは、ドイツからの白ワインのおかげで、白ワインが日本の消費ワイン全体の約6割を占めていました。しかしいまや赤ワインの消費が伸び6割以上が赤ワインとなっています。 美味しい白ワインをもっと知っていただきたくてこの夏から秋にかけては白ワインを紹介いたします。 「一番好きな白ワインは?」とよく聞かれますが、一番は何かいつも悩みます。どれも全て好きなのが正直な気持ちなもので…。

先ずは分かりやすく、これは皆様に知っておいて頂きたいものを紹介いたしますね。 その名は“Rully” フランスはブルゴーニュ地方、コートシャロネーズ地区のリュリィ村で取れた葡萄のワインです。 この村の白ワインはすごいですよ。 フランスのブルゴーニュ地方の白ワインで有名な高級ワインは「シャブリ」「ムルソー」「ピュリニー・モンラッシェ」「シャサーニュ・モンラッシェ」などがありますが、このリュリィは上記のものに比べてコストパフォーマンスが絶対的にGoodです。 下手な「モンラッシェ」や「ムルソー」を買うぐらいなら絶対「リュリィ」を買うべきだ!と言われるくらい安定したコクのある美味しさをもっています。

飲んでいただきたい温度は大体13度くらい。あまりワインクーラーの中で氷いっぱいの状態で長く置かないでください。ちょっと温度が高くなってもますますコクや味わいが広がり美味しさが倍に広がるはずです。 (冷蔵庫の中が大体5度ほど。冷蔵庫からワインを食卓に出して20分ほどしてからグラスに注いでください。そうすれば大体13度に程近い温度になるはずです。)

では、料理との相性は?

シャンソン・ペール・エ・フィス リュリィ Chanson Pere & Fil

ややしっかり目の白ワインですので、甲殻類を利用したお料理全般。家での料理ですと、海老・イカ・キスの天麩羅。ボタン海老や甘エビのお刺身。海老シンジョウのお椀物。海老とお芋さんの炊き合わせなどの和食。 スタンダードに白身の魚のソテー・白ワインとバターのソース。カンパチやシマアジをたたきにして軽めのフレンチドレッシングでサラダ仕立て。魚介類の白ワイン風味のパスタ料理。
如何でしょうか?家じゃ出来ない?

それでは、フランスパンを少し温めてお塩の入っていないバターを少し(本当に少量)塗って食べてください。それと“リュリィ”を。ものすごく単純で美味しくパンが食べられますよ。
独身の方でしたらもっと単純に、海苔塩味かコンソメ味のポテトチップス。かっぱ海老せん。あわせようとすればなんでも。楽しく、飲むことができればもっと美味しく感じます。

ワインは肩肘張らずに、気軽に、気楽にです。


プロフィール
港さんプロフィール

港信之(みなとのぶゆき)

ソムリエ、銀座Wine・Bar・Italian「SPACE」取締役支配人。
2004年12月ホテル西洋銀座で開催されたジョエル・ロブションとロバート・パーカー両氏による「ヘドニスト・ディナー」(いわゆる「100万円ディナー」)のシェフ・ソムリエを務める等、数々のイベントで活躍した伝説的なソムリエ。
現在は銀座にある、イタリアンキュイジーヌとワインを楽しめるお店「SPACE」の支配人を務める。
バーテンダーとしても内外の大会で入賞する等、ワインに限らず、シングルモルトや日本酒、焼酎等お酒に関する知識は超一流。実際の作り手との交流も欠かさない。

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