
ソムリエ港のこだわりワイン
Vol.2 「フランチャコルタ・ブリュット」
〜Franciacorta Brut〜
シャンパーニュという発泡性のワインをご存知でしょうか?
日本では発泡性のワインをなんでも「シャンパン」と呼んでしまっていることがありますね。
しかしながら「シャンパーニュ」は、フランスのシャンパーニュという地方で決められたつくり方で生産されたものだけの、いわゆる限定品です。また、呼称は「シャンパン」ではなく「シャンパーニュ」が正式ですので、今後気にかけていただければ幸いです。
シャンパーニュではなくスプマンテ。
さて、今回ご紹介させていただくのは上記で紹介しました「シャンパーニュ」ではなく、イタリアの「スプマンテ」です。作り方は「シャンパーニュ」と一緒で華やかな香り、味わいではけっして劣らない、或いは勝ってしまうというものです。
ものは試し、一度購入してみては如何でしょう。
Franciacorta Brut(フランチャコルタ・ブリュット)。
作り手は「Contadi Castaldi(コンタディ・カスタルディ)」。
イタリアはロンバルディア地方(イタリアの足の付け根部分)で作られます。ロンバルディア地方はというと、イタリアの第二の都市<ミラノ>がある州です。
葡萄の品種はシャンパーニュと同じ「シャルドネ」「ピノ・ノワール(イタリアではピノ・ネッロ)」です。瓶の中で30ヶ月から48ヶ月とシャンパーニュの規定より(シャンパーニュ規定では12ヶ月以上)かなり長く熟成させます。従って熟成によってコクがかなりでて、味わいも、余韻もたまらないものになってきます。
さわやかな草原のような香りから、摘みたての木苺の香り。食前酒にはもってこいです。
やはり冷蔵庫で少なくても2時間は冷やして7度以下には下げてからいただきたいですが、味わいをはっきりさせる温度はだいたい10度くらいです。冷蔵庫で2時間程冷やし、いただく20分前にテーブルに置いておくとだいたいこのぐらいになります。今の時期に外でバーベキューなどのお供では、氷いっぱいのクーラーボックスから出して、約30分待てば10度近辺の温度になります。スパークリングワインも温度が上がってくると、酸味がしとやかになり、深い味わいが出てくるものがあります。非常に丁寧にしっかり造られているものはえてしてこのようにコクや味わいが分かりやすくなります。
冷奴にも、デザートにも。
あわせる料理としては、フルーツトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ、バジルとオリーブオイルのジェノバ風ドレッシングであえたサラダ、グレープフルーツジュースとオイルで作ったドレッシングでマリネした白身魚のカルパッチョなど如何でしょうか。 自宅では難しい考えは要りません。枝豆、冷奴(ただし茗荷はダメ)、白身のお刺身、フルーツを使ったサラダなど。温度が少し上がってきたら、かまぼこ(板わさ)、サウザンアイランドドレッシングのサラダなど、日常作っているもので大丈夫です。 ちょっと凝って、紅茶で作ったプリンと温度が上がってしまったこのフランチャコルタをあわせたら、デザートの時間がさらに楽しく美味しく感じられますよ。
ワインは肩肘張らずに、気軽に、気楽にです。
プロフィール

港信之(みなとのぶゆき)
ソムリエ、銀座Wine・Bar・Italian「SPACE」取締役支配人。2004年12月ホテル西洋銀座で開催されたジョエル・ロブションとロバート・パーカー両氏による「ヘドニスト・ディナー」(いわゆる「100万円ディナー」)のシェフ・ソムリエを務める等、数々のイベントで活躍した伝説的なソムリエ。
現在は銀座にある、イタリアンキュイジーヌとワインを楽しめるお店「SPACE」の支配人を務める。
バーテンダーとしても内外の大会で入賞する等、ワインに限らず、シングルモルトや日本酒、焼酎等お酒に関する知識は超一流。実際の作り手との交流も欠かさない。
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