
ソムリエ港のこだわりワイン
Vol.3 「ドメーヌ・デュクロー“コート・ロティ”」
〜 Domaine Duclaux“Cote Rotie”〜
フランス、ブルゴーニュのさらに南のほうにローヌ地区というところがあります。
日照量にめぐまれてアルコール度が高く、力強いものが育ち、とてもスパイシーなワインを作り出す有名な産地です。
この地域の有名な葡萄品種に「シラー」があります。黒胡椒を擂った香り、まだ赤い、木になったままの状態の赤スグリの香り、ジャムになったプラムなどが感じられます。
このローヌ地区の最北端に、ワイン通の方々がとてもあこがれるワイン畑があります。それがこの「コート・ロティ」です。約200ヘクタールという小さな畑郡で、力強く、繊細で、長命なワインを産出しています。もちろん数多くの作り手がありますが、どれも素晴らしいワインを作っています。
ただ、この「コート・ロティ」、値段が少しばかりか、かなり高い。高い値段の訳は、有名人の評価が高い。生産量が少ない。かの有名な「ロバート・パーカー・Jr」様が、ローヌ地区北部のものに、立て続けに高ポイントを付けたものが数多く存在するのも要因のひとつです。
ひとつの例で言えば、コート・ロティの地区で生産されて「コート・ロティ」の名前をつけて販売されていたものは、高ければ10万円を越す値段で取引されているものもあるほど、世界における評価は高いものです。
入手困難な希少品
今回ご紹介するDomaine Duclaux “Cote Rotie” ドメーヌ・デュクロー“コート・ロティ”は、コート・ロティ本来の味わいである、繊細かつ力強く、スパイシーなアタックが楽しめて、熟成感も味わえます。
一口めの飲み口が非常に印象に残り(これをアタックといいますが)、いつまでも心に残る味わいとなります。
しかも、けっしてお求めになれない価格の商品でないのがここの作り手です。もちろん一般の酒屋さんやデパートで入手することは困難を極める商品ですので、ぜひこの機会にお試しいただければ嬉しく思います(深夜のテレビショッピングのような感じでごめんなさい)。
なにせ、この値段でこの畑のものでこの味わいのものが手に入ることはありえないかもしれません。お奨めですが、数にかなり限りがあります。ご注意を。
飲んでいただきたい温度は、20度ほどの比較的高い温度で味わいが非常に広がります。秋口ですと飲まれる4時間前に日の当らないテーブルに放置しておけば大丈夫でしょう。できれば大きめなワイングラスについでいただけると美味しさはアップします。無ければロックグラスでもいいでしょうけど、ワイングラスであれば素敵ですね。
あわせて食べたいのは、スパイシーな料理や、クセの強い料理。例えば、ペッパーステーキ、鹿やいのししなどのお肉料理。またターキーなどの料理で甘いソースのかかった(使用した)料理などは、昔からこの「コート・ロティ」周辺地域のワインをあわせていました。
家庭でお作りになるのでしたら、うなぎの蒲焼に山椒をちらして。地鶏の小悪魔風(ガーリック、唐辛子をオリーブオイルで味出しして、しっかり黒胡椒をまぶして、皮目をしっかり焼いてパリパリの皮に仕上げてソースなどは一切かけないで食べる料理です)。しゃぶしゃぶをラー油たっぷりの胡麻ダレで、あるいはバーベキュー料理などとあわせていただくといいですね。
秋の屋外バーベキューなんてぴったりです。
ワインは肩肘張らずに、気軽に気楽にです。
プロフィール

港信之(みなとのぶゆき)
ソムリエ、銀座Wine・Bar・Italian「SPACE」取締役支配人。2004年12月ホテル西洋銀座で開催されたジョエル・ロブションとロバート・パーカー両氏による「ヘドニスト・ディナー」(いわゆる「100万円ディナー」)のシェフ・ソムリエを務める等、数々のイベントで活躍した伝説的なソムリエ。
現在は銀座にある、イタリアンキュイジーヌとワインを楽しめるお店「SPACE」の支配人を務める。
バーテンダーとしても内外の大会で入賞する等、ワインに限らず、シングルモルトや日本酒、焼酎等お酒に関する知識は超一流。実際の作り手との交流も欠かさない。
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