ソムリエ港のこだわりワイン

ソムリエ港のこだわりワイン

Vol.4  「ドメーヌ・ニコラ ロッシニョール “ペルナン・ヴェルジュレス”」
       〜Domaine Nicolas Rossignol“Pernand Vergelesses”〜

イメージ

皆様、「ビオ」ワインってご存知ですか?

「ビオロジック・ワイン(オーガニックワイン)」は有機農法のブドウで造ったワインのことを指します。
今、日本国内や海外でも人気が高く、需要過剰になってきているものです。しかしながら「ビオワイン」を名乗っていい条件は大変に厳しく、1991年EU内で欧州15カ国共通の基準が定められました。日本で言う「JAS」「JIS」マークなどのような審査機関がヨーロッパ中で100以上もあり、フランスでは「ABマーク」(有機農産物の公式品質保証マーク)が中心となって厳しく管理監督しています。

有名な作り手も、ラベルには一切「ビオワイン」とは謳わずに、味わいの違いを強調しているところも増えてきています。もちろんで、私の働いている「SPACE」でも何種類か置いています。あえて「ビオワイン」を誇張したりはしていませんが、その味わいは素晴らしいものが多いですね。


ドメーヌ・ニコラ ロッシニョール “ペルナン・ヴェルジュレス” Domaine Nicolas Rossignol“Pernand Vergelesses”の購入ページへ

今回ご紹介するこの「Nicolas Rossignol」は、化学肥料、除草剤は一切無し、澱引き無しのノンフィルター(樽より瓶に移す際のフィルターを使用しない方式)。自然に優しい作り方と、葡萄からジュースを搾り出す時にゆっくりと時間をかけ、果実味に溢れ色調の大変濃いワインを作り出しています。
フランス国内でも大変に評判がよく、Bourgogne Aujourd'huiと言う雑誌でもブルゴーニュの未来の10傑に挙げられるほど。またヴォルネー村で醸造家に「10年後のトップドメーヌ(作り手)は?」とアンケートをとったところ、「ニコラ ロシニョール」と答える人が多かったと伝わってきています。
土壌(テロワール)の個性を大切にし、自然の中で育った葡萄の果実味と旨みを楽しめます。

実を言うと、私自身も、この「ニコラ・ロッシニョール」のお父さんのドメーヌ(醸造所)「ロシニョール・ジャナール」に今から13年ほど前の夏に行ったことがあります。当時日本から行く旨を連絡し、英語での案内をお願いしたところ(港は日本語も疎かですが、英語もフランス語もそんなには出来ません。ただ英語だったら少しは分かるので)、問題無しと言う回答でしたが、いざ現地に到着すると英語が出来る人がいなく、片言の英語で案内してくれたのが「ニコラ」さんでした。非常に親切丁寧に案内してくださり、試飲も樽から直接何種類もさせていただき、最後にワインまでプレゼントしてくださって言うことなしでした。その6年後にご自身でドメーヌ(醸造所)を立ち上げ、ご自身の名前でワインを作り上げていらっしゃるようです。いい思い出です。


イメージ

“Pernand Vergelesses”の特長ですが、開けたては少しとんがったアルコールが鼻につきますが、7〜8分ほどグラスで遊ばれると非常に華やかになり、酸が落ち着いてきて飲みやすくなります。それからは、香辛料の香り、赤い花の香り、少し赤みのお肉の香り、フルーツはプラム・木苺・ブルーベリーかな?色調がとても濃く、香りも次から次に変化していくワインです。

ひとつこのワインで気をつけなければならないことがあります。
それは、フィルターを通してボトリングをしていないので、色が少し濁って見えることです。ボトルを立てて保存したり、寝かせて保存し、そのままの状態でワインバスケット(パニエ)にいれてゆっくりグラスに注げばそんなには気になりませんが、買ってきてすぐ飲もうと思ったり、ボトルを乱雑に取扱うと濁った状態でグラスに入ることがあります。

このワインだけではありませんが、輸送されてきたワインは少し落ち着かせてください。
瓶の中の状態は見えませんが非常に“暴れている”状態にあります。ですので、立てた状態でもいいので、2〜3日は我慢してください(できれば1週間くらい我慢するといいのですが)
その時温度変化の無い、臭いのしない場所で保管をお願いいたします。

飲んで美味しい温度は、16度から20度くらいと、このワインは幅が広いです。もし冷蔵庫で保存していたら(せめて1日か2日くらいしかダメですけど。それも臭わない冷蔵庫で)飲む90分から120分前に冷蔵庫から出して立てて置いておいてください。

合わせたいお料理は、塩コショウで焼いた牛フィレステーキ・粒マスタード添え、ローストビーフ、牛頬肉の赤ワイン煮などの肉料理全般。ウォッシュタイプ(クセの強いタイプ)のチーズ。
お家で食べ合わせるのでしたら、牛肉で作った肉じゃが、チーズいっぱいのグラタン、しっかり煮込んだミートソーススパゲッティーなどでも大丈夫。宅配のピザ(ペパロニ、サラミ、オリーブなどのピザ)でもOKですよ。

ワインは肩肘張らずに、気軽に、気楽にです。


プロフィール
港さんプロフィール

港信之(みなとのぶゆき)

ソムリエ、銀座Wine・Bar・Italian「SPACE」取締役支配人。
2004年12月ホテル西洋銀座で開催されたジョエル・ロブションとロバート・パーカー両氏による「ヘドニスト・ディナー」(いわゆる「100万円ディナー」)のシェフ・ソムリエを務める等、数々のイベントで活躍した伝説的なソムリエ。
現在は銀座にある、イタリアンキュイジーヌとワインを楽しめるお店「SPACE」の支配人を務める。
バーテンダーとしても内外の大会で入賞する等、ワインに限らず、シングルモルトや日本酒、焼酎等お酒に関する知識は超一流。実際の作り手との交流も欠かさない。

ページトップ特集「こんにちは、港信之です。」