
ソムリエ港のこだわりワイン
Vol.7 「トルブレック ザ・ステディング」
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Torbreck The Steading 2004 〜
オーストラリアの中でここまでの物はほかにはないでしょう。
毎年、ロバート・パーカーの点数が高く、
値段はお手ごろで、
プロうけするだけでなく
普通の方々にとっても非常に味わいのよいワインです。
「オーストラリアとフランスのワインはどこが違うの」
とよく聞かれますが、
確かに使用している葡萄は
フランスからオーストラリアに渡ったもの、
ブレンドの方法もフランスと同じと、外見は変わりませんよね。
でも、気候や温度差という要素がこのワインにははっきり分かるほど入っています。
どんな感じに入っているかと言えば、葡萄の凝縮感はフランスに比べ濃く、香りの繊細さはフランスが優位に立っていますが、このトルブレックは非常につよい香り立ちがあります。
フランスワインの楽しみの一つとして、ワインを抜栓して繊細な香りの変化をグラスの中などで楽しむことがありますが、このトルブレックは、グラスについですぐに強い香りが鼻の奥まで舞い込んできます。それも、味わいが甘く感じるほどに果実の煮詰まった香り立ちがします。
グルナッシュ60%、ムールヴェードル20%、シラーズ20%と見れば、プロの方ではフランスのローヌ地方の有名なワインを思い浮かべるかもしれません。使われている葡萄品種は同じです。
しかしこのトルブレック ステディングは、葡萄の凝縮味が強く、プラムのジャムやブラックペッパーの香り立ち、シナモンなどの香辛料や、湿った土の香りといった濃厚な味わいが楽しめます。
グラスはやや大きめがベストだと思います。複雑味があるワインなだけに楽しみ方が豊富にあります。デキャンタしてもいいですし、2時間かけてゆっくりお一人で飲まれても楽しめます。大き目のグラスで回しながら楽しまれても良いですね。
飲んでいただきたい温度は20度くらい。今の季節で言えば外気温に近いので、セラーから出されて飲まれる方は2時間以上前にダイニングテーブルに出されることをお奨めします。セラー管理していない方(冷蔵庫以外で管理されている方)は、そのままテーブルに出されて気軽に飲みたいものです。
あわせるお料理とすれば、スパイスの利いた料理や濃い目の味付けの料理は如何でしょうか。 牛肉の赤ワインソースステーキ。うずらのベリーソース。マグロのペッパーステーキなどなど。ご自宅では、江戸風の牛皿、柚胡椒を使用した比内鳥のソテーなどは如何ですか。もっと簡単に、ホテイの焼き鳥缶入りやM社のチキンナゲット・バーベキューソースでも良いかもしれません。
前回ご紹介したニュージーランドの「カイツナ・ヴァレー」はスクリューキャップだったのですが、この「トルブレック ステディング」もそのうちスクリューキャップに変わるかもしれません。トルブレックの会社的に変化をしているので、コルク栓をご希望の方は今のうちです。 また、パーカーポイント93点は2004年度ヴィンテージに対して付いたこれまでの最高点です。このコストパフォーマンスは絶対のお奨めです。
ただし、人がどのような評価をしようが、ワインは肩肘張らずに、気軽に 気楽に です。
味わいを個人の感覚で楽しんでくださいませ。
プロフィール

港信之(みなとのぶゆき)
ソムリエ、銀座Wine・Bar・Italian「SPACE」取締役支配人。2004年12月ホテル西洋銀座で開催されたジョエル・ロブションとロバート・パーカー両氏による「ヘドニスト・ディナー」(いわゆる「100万円ディナー」)のシェフ・ソムリエを務める等、数々のイベントで活躍した伝説的なソムリエ。
現在は銀座にある、イタリアンキュイジーヌとワインを楽しめるお店「SPACE」の支配人を務める。
バーテンダーとしても内外の大会で入賞する等、ワインに限らず、シングルモルトや日本酒、焼酎等お酒に関する知識は超一流。実際の作り手との交流も欠かさない。
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