ソムリエ港のこだわりワイン
今回ご紹介しますのは、アメリカはカリフォルニア州のワイナリー 「ダックホーン」が作り上げた優秀なワイン“パラダックス”です。
小僧忘年会2007年に参加された方々の中には、すでにテイスティングされた方も多く、このワインの素晴らしさは言わずと知れた物かと思われますが、あらためてご紹介をさせていただきます。
ダックホーンというワインメーカーをご存じですか?
もしご存じでしたら、かなりのカリフォルニアワイン通ですね。
ダックホーンはナパの中心部であるセント・ヘレナの北に、ダンとマーガレットの夫妻により1976年設立されました。
1978年には、メルロ種をいち早くカリフォルニアワインに主品種として取り入れ、今日のカリフォルニアメルロワインの根底を造ったと言えるのではないでしょうか。
その中で、作り方が違う。ラベルが違う。センスがものすごくいい。
と、3拍子そろっているワインです。
ラベルは・・・
1994年ヴィンテージがファーストリリース。毎年「ダック」をモチーフに変わる切手の様なラベルが特徴です。実は、ツガイの鴨で「パラダックス」というアメリカンジョークがかけられています。
味の特徴・・・そしてセンスは・・・
ダックホーンのワイナリーはメルロ種の使い方が非常に優れていて、スタンダードのワインには必ずメルロを用いていますが、この「パラダックス」はメルロ種をあえて用いず、ジンファンデル65%とカベルネ・ソーヴィニヨン28%だけでつくられているのが大きな特徴のひとつです。加えて、熟成用の樽も他のダックホーンとは異なり、フランス産とアメリカン・オークを半々の割合で使用しています。
豊かな味わいと甘い香り、凝縮感が非常にあり、口当たりのよいタイプに仕上がっています。イタリアのトスカーナ州でブームを起こした、いわゆる“スーパータスカン”ワインの影響を受け、ジンファンデルを主品種に据えて作られたとされています。
飲んでおいしい、見て愉しいワインです。
合わせたい料理は、鴨(ダックにかけてはいません)を蜂蜜で皮をバリッと焼いたロースト料理、鴨のコンフィ、すき焼きなど味のしっかりしたものはいかがでしょうか?
少しスパイシーな料理や甘めの香りがある料理でもいいでしょう。
もっと簡単に、蜂蜜をいっぱいぬったトースト、コンビニで買った揚げパンなどは?
飲んでいただきたい温度は、少し高めに20度から22度くらいかな。
セラーで保管されている方は、2時間くらい前に室内の日の当たらないところへ出しておいてください。
グラスはやっぱり大きめなグラスがいいかな。ただ、香りも素敵だけども、このワインは味わいがもっと素敵なので、大き目のグラスが無くても、透明な大きめなものなら何でもいいでしょ。
ワインは肩肘張らずに、気軽に、気楽に、ですよ。
プロフィール

港信之(みなとのぶゆき)
ソムリエ、銀座Wine・Bar・Italian「SPACE」取締役支配人。2004年12月ホテル西洋銀座で開催されたジョエル・ロブションとロバート・パーカー両氏による「ヘドニスト・ディナー」(いわゆる「100万円ディナー」)のシェフ・ソムリエを務める等、数々のイベントで活躍した伝説的なソムリエ。
現在は銀座にある、イタリアンキュイジーヌとワインを楽しめるお店「SPACE」の支配人を務める。
バーテンダーとしても内外の大会で入賞する等、ワインに限らず、シングルモルトや日本酒、焼酎等お酒に関する知識は超一流。実際の作り手との交流も欠かさない。
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