ソムリエ港のこだわりワイン
イタリアの地図はよく足の形などにたとえられますが、今回ご紹介しますこのワインは、足の形で言えば足の付け根の部分の"ピエモンテ"と言われる地域で作られています。
赤ワインでは"バローロ"や"バルバレスコ"などの比較的に長期熟成が可能な力強いワインを産出している地域です。
このピエモンテで作られる白ワインの中でも代表的な白ワインが"ガヴィ"で、コルテーゼと言われるイタリアの葡萄品種より造られています。
この"ガヴィ"、実は1998年イタリアのDOCG(昇格)(イタリアの格付け)に認定されている土地柄。
イタリアの白ワインの中でもかなり知名度は高く、またこの"タッサローロ"は"ガヴィ"の作り手の中でも最上級の作り手です。
日本に輸入されていてもなかなか手に入らない。一般的にデパートなどにまで行き渡らないのが現状。我々レストラン関係者が仕入れて終わってしまう、くらいの人気商品です。
通常の"ガヴィ"は、辛口で軽い飲み口の物が多く、昼間から気軽にゴクゴク喉越しを楽しむものもあるほどです。
しかしながらこの"タッサローロ"はここがすごい!
味わいは繊細でしっかりしたコクや幾重にも感じる香りがあります。
グレープフルーツの皮の香り、水あめ、サンザシの花、青いスパイスの爽やかさ。
余韻の長さ、酸と苦味のバランスの良さは、他のガヴィでは体験できないものでしょう。
味わっていただきたい温度は低め。7度くらいですかね。大きな入れ物に氷をいっぱい入れてワインの肩まで氷水で浸したら13分待ってください。
グラスは、やや小ぶりのものがいいでしょう。
あわせたい料理は、やや塩味の強い魚貝のカルパッチョ(例えばカサゴとか平貝など)、ルッコラと生ハムのサラダ、エノキとホウレン草のソテーなど如何でしょうか。
もっと簡単に、唐辛子とガーリックとオリーブオイルから作るアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノのパスタ。つまみですとちくわ!など試して下さい。影に隠れた甘さや食材の柔らかさなどが感じられるはずです。
ワインは肩肘張らずに、気軽に、気楽に、ですよ。
プロフィール

港信之(みなとのぶゆき)
ソムリエ、銀座Wine・Bar・Italian「SPACE」取締役支配人。2004年12月ホテル西洋銀座で開催されたジョエル・ロブションとロバート・パーカー両氏による「ヘドニスト・ディナー」(いわゆる「100万円ディナー」)のシェフ・ソムリエを務める等、数々のイベントで活躍した伝説的なソムリエ。
現在は銀座にある、イタリアンキュイジーヌとワインを楽しめるお店「SPACE」の支配人を務める。
バーテンダーとしても内外の大会で入賞する等、ワインに限らず、シングルモルトや日本酒、焼酎等お酒に関する知識は超一流。実際の作り手との交流も欠かさない。
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