ソムリエ港のこだわりワイン
イタリアの高級ワインの産出地ピエモンテより、なじみやすい味わいと、価格を実現したワインがあります。
1958年に、イタリアでもっとも賞賛すべき協同組合と謳われているプロドゥットーリ デル バルバレスコは、多数の組合員の相乗の力で高品質のものを作り出しています。
56人の生産者がこのバルバレスコの地で葡萄を育て、その全てを結集させてひとつにまとめ上げ、良質なものにこだわり、たった15,000本しか世の中に送り出しません。
葡萄品種は「ネッビオーロ」といい、長時間、長期間の保存にも耐えることの出来る力の強い葡萄です。
「ワイン一本は飲みきれないよ」という方は多いのではないでしょうか。しかもワインは口を空けてしまうとその日に飲んでしまわなければならないものが多いですね。しかしこのワイン、一度空けてもしっかり口を閉じておけば冷蔵庫などに保管しなくても2日から3日は美味しく飲むことが出来ます。それが、このワインの素晴らしい特長のひとつで、「ネッビオーロ」の品種でもここまで力強いものは多くありません。
味わいですが、余韻が非常に長く、すこしタンニンが多い気がしますが、時間をかけて飲まれると穏やかな酸が心地よく、熟していないヤマモモの香り、スミレ、微かにスパイスの香りがただよいます。
あわせたい料理は、山鴫のバルサミコ煮込み、鴨のコンフィ、地鶏のローズマリー風味のソテーなどは如何でしょうか。特にピエモンテといったら「トリュフ料理」が有名なので、トリュフがいっぱいかかったパスタ料理は絶妙なハーモニーです。
もっと簡単に。日本風ですと、しいたけの焙り焼・しょうゆと黒山椒で。ガーリックを効かせたペペロンチーノパスタ、フィレステーキを塩コショウで焼く。出来れば炭がいいけど。
もっと簡単に。某コンビニエンスストアーの「焼肉おにぎり」とあわせたことがありますけど、絶妙な感じでした。後は、デリバリーピザ屋さんの「バジルとイタリアンサラミのピザ」が美味しかったですね。
飲んでいただきたい温度は少し低いかな。17度から18度ほどがよろしいかと。
ワインセラーから出されたら、デキャンタしたそのままで。24度ほどの室内で保管されていた方は。飲まれる15分前くらいに冷蔵庫に入れてほんの少し瓶の周りだけでも冷やされるとこのワインの楽しさが分かるかもしれません。
飲んでいただきたいグラスは、大き目の口のすぼまっているタイプ(ブルゴーニュタイプのグラス)がベストです。しかし無ければ大きめなロックグラスでもよいですね。
香りは繊細なのですが、味わいが強いですからゆっくりとお楽しみ下さい。
ワインは肩肘張らずに、気軽に、気楽に、ですよ。
プロフィール

港信之(みなとのぶゆき)
ソムリエ、銀座Wine・Bar・Italian「SPACE」取締役支配人。2004年12月ホテル西洋銀座で開催されたジョエル・ロブションとロバート・パーカー両氏による「ヘドニスト・ディナー」(いわゆる「100万円ディナー」)のシェフ・ソムリエを務める等、数々のイベントで活躍した伝説的なソムリエ。
現在は銀座にある、イタリアンキュイジーヌとワインを楽しめるお店「SPACE」の支配人を務める。
バーテンダーとしても内外の大会で入賞する等、ワインに限らず、シングルモルトや日本酒、焼酎等お酒に関する知識は超一流。実際の作り手との交流も欠かさない。
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